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鶏が先か、卵が先か=TV-7D/Uの電圧調整について

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先日、東京のお客様から依頼されたTV-7D/Uの修理記録です。

2004年から、米軍の真空管試験器の修理を営業し始めてから、すでに12年が過ぎ、400台以上の試験器を修理・調整してきたのであるが、この試験器の修理依頼者は、整流管が不良のため、各部の電圧が低く、測定値も低いと判断されたようであった。そのために、交換用の整流管83と5Y3も同梱包で送付されてきました。

当方で、測定しますと:
HICKOK方式に HS53460 RANGE B FIL.6.3 BIAS 0 SHUNT 0  OCTAL SOCKETにおける電圧は;
BIAS=42.60V PLATE=147.6V SCREEN=127.0V で基準値よりも低い値でした。
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ところで、このような場合に:
当方で、よく試みるのは、O-ADJの点検です。
鶏が先か、卵が先かになりますが、O-ADJという物は、絶対的なものではございません。
すこし、0より高いところへ合わせて、TS-352で測定してみると、各部は、PLATE=150.4V SCREEN=129.3V BIAS=45.7 となり、BIAS以外は正常値と変化しました。

このため;この試験器は整流管の不良ではなく、調整不良と判断いたしました:
1)BIAS電圧は R-130 8Kオームの抵抗で調整
2)O-ADJの調整はD/UではR-124とつながっているR-134 40KオームVRで行います。これの調整も非常に面倒ですが、
やり方は、フィラメント端子に、にテスターACレンジで接続した状態で監視して行います。D.NELSON氏の方法は、
AC 10にFILAMENT 電圧を設定 10.02-10.15Vくらいが適切とされますが、あくまでも、これは、それぞれの試験器でことなるものです。
3)この試験器では、R-134での調整ができませんでした。そのために、R-124の値を調べてみると、実測値は245Kではなく175Kと
経年変化しておりました。
4)そのために、R-124と直列に30Kオームの抵抗を加えてやっと調整が可能になりました。
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5)BIAS電圧の方は、R-130のSlide端子を調節し、40Vに調整しました。
6)またBIAS調節と同時にスクリーン低圧の電圧も60VDCにきっちりと調整しました。
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以上の調整の結果:
HS53460の設定において、
Plate=150.4V
Screen=130.8V
Bias=39.85V
となりましたので、電圧調整は終了しました。

Daniel Neson 基準球にて、最終調整し、この長年使用されていたかったらしいTV-7D/Uは、B-F各レンジにおいて全て正確な値を示すようになりました。
なお、Aレンジは、調整箇所がなく、電源電圧とトランスの特性によってのみの「あなたまかせ」ですので、機械によっては、10-15%くらいの茣蓙があるようです。
ちなみに、この試験器においては、基準管との誤差は1目盛りでした。

追記=
1)普通は、きれいで、使用頻度の少ないものが「良い機械」と判断されがちですが
2)真空管試験機の場合には、かえって、ある程度使用されていたものの方が調子が良いようです。
電気的には、あまり使用されなかったものは、冬眠から起こしてうごかすに、あちらの部品が壊れていたりしています。
3)以前、台湾にいた米軍のTV-7/Uで、雨ざらしにされていたものを、香港のオーデイオ店主よりゆずられましたが、要所要所を点検し、さびていた部品を取り換えたりしたところ、見事復活して動くようになりました。やはり、使用されている部品が「立派な、高品質のもの」であるために、接点なども堅牢であるためでしょう。
4)ただ、最近EBAYなどで、出品されているものの中には、故障品した試験器を修理しようとしたけれども、どうしても、直せずに放棄したようなものが、多くなりましたので、注意が必要です。
5)正規のメーターが壊れていたために、「偽物」のメーターがつけられていたり、BIASのVRが焼損していたために市販の3KオームのVRがつけられていたりすることもあります。
6)TV-7やTV-2のQUALITY METERは、特注品の特殊メーターですので、特注品のメーターと交換しないとダメです。
7)BIAS の3Kオーム可変抵抗器も特注品です。
8)特にTV-7のR-130 8.7Kオーム スライド・タップの10W方は、入手が非常に難しい特殊部品ですので、入手できるときに入手してストックしておくことが大切です。

1206/2016
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