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TV-2C/UとTV-2B/U修理体験記(戦い終えて夜が明ける(2))

4月の末に、九州のお客様で、当方へ7台のTV-2真空管試験器の修理を依頼される方がおられました。
久しぶりのTV-2試験器で、たのしく対応させていただいたのですが---

10年ほど前に、アメリカ・メリーランド州のAngelaというオーデイオ店から、友人と共同して、100台ほどのTV-2真空管試験器を輸入し、修理・較正してきたわけであるが、近年TV-7やHickokの民生用機種、さらにTV-2なども、ますます修理のむずかしいものが多くなってきた感じがするのである。

今回、ご依頼をくださった方のTV-2A/UやTV-2C/Uなど、7台のうち、トランス交換をなどを含めて5台は比較的楽に修理出来たのであるが、のこり2台は非常に修理の難しいものであった。

特にということで、2台のうちのTV-2C/Uを修理にとりかかったのであるが、スクリーン電圧がうまくでないために電源トランスを交換したのだが、やはり、スクリーン電圧が出てこない。そのために、依頼主のご許可をいただいて4ケ月もかけて、少しづつ原因を探していたのだが、どうしてもわからない。この方の入手された元の持ち主も、苦労して故障原因を探した形跡があり、小さなサブミニチュア管の配線が切られていた。いつものように、原因がわからないときには、配線図のコピーを何枚も作って、探していったのであるが、どうしても、わからないので、念のため。シャーシを上げてみたところ、プレート・スクリーンレンジSWのウエハーがわれていたのである。1枚かしらと調べてみたら2段目も、そして分解してみたら3段目も割れていた。
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こういう割れ方は、おかしい。何らかの原因で機体を落としたのであれば、ほかのSWも等しく壊れるはずであるのに、このSWだけ壊れるというのは、おそらくは米軍が「廃棄処分」にするときに、故意に破損させたものであろう。

三段目も割れていたために、1-2枚ならーウエハーのみ交換しようと考えていたのだが、3枚も割れていたらこのロータリーSWは、
SW全体を交換する方が、ましであるが、しかし、もう一台の「部品取り用」として提供されたものの方が程度が良いので(=もう一台のTV-2B/Uの方が、グリッド電圧のみ検出できない)こうしたものの方が修理しやすいので、依頼者の許可をいただいてから、TV-2B/Uの方を修理することにした。これは、トランス交換が必要かなと思って、調べたところ、予備の電源から、電圧を加えても、やはり、ソケットまでGrid電圧が来ていない。真空管試験器の修理屋を名乗ってから10年以上もこういうことをしているのに直せないでは恥のかきっぱなしとなるので、徹底的に、故障箇所として考えられるすべての箇所を調べていった。
R-52が、機械からソケットまでの「関所」である。そのため、その抵抗の先のソケット部分で具合が悪いのか、それともR-52までの
部分で悪いのか=を点検するために、線を1本外してみました。
すると、GRIDMETERがスムーズに動くではありませんか。でも、元通りにつなぐと電圧は振れません。
そのため、回路図をにらみながら点検していると:
R-34=3990オームが、4.9Kオームとなっているではありませんか、バイアス電圧のプラス側から出ている部分です。
この抵抗値がおかしいということになり、抵抗を外して、抵抗箱で、3.9キロオームを入れてみると全く正常に動きました。

これで、正確に動くようになりました。昨夜は夜寝ない作業し、今日夕刻やっと直りました。
たったの1Kオームですが、経年変化のために、測定ができなかったようです。
仕事とはいえ、機械が正常に動くようになれば「万歳」です。本当にうれしくなります。DSC03108.jpg
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10/16/2016/



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