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DELICA 2001

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今回、依頼を受けましたのは、東京の三田無線研究所・DELICA2001真空管試験器です。
*依頼されました問題点は:
Technical Manual通りに設定したが、Gm測定が出来ない」という問題です。
これまで、Delica2001は、4-5台 修理・較正は行ったことがありますので、お客様よりの試験器が送られてきましたので、点検しましたところ;
各部の電圧も正しく出ており、どこといって、「故障」は有りませんでした。
ただ、ひとつだけ、気になる箇所がありました;
つまり、DELICA2001には、2つの種別があります。
1)前期型・DELICA2001=整流管5Z3と5Y3 BIAS VRは特注の物を使用しているもの。
2)後期型・DELICA2001=整流管は使用せず、シリコン・ダイオードS-05ax2を使用していおるもの。
  しかも、特注VRのストックをきらしてしまって、代用品として、市販の3Kオームの測定器用VRを使用しているもの。

1)は。最初の設計の物で何ら問題は、有りませんが、2)については、いくつかの問題があります。
a)ヒーター電流を消費しませんので、各部の電圧は、高めになります。
b)特注のVRを使用するとBIAS メモリのままで、設定出来ますが、市販のVRを使用しますと、目盛りに対するTAPER(=テイパー=
  目盛りに対する抵抗値の変化率)が違ってきます。
  特注の可変抵抗器では、有る部分は、粗に、又ある8部分は密にと、特殊な巻き方をして、100度の目盛りに均等な変化をする  ように作られているのです。
c) DELICAは、もちろんこういうことは、100も承知の上で、製造していて、紙1枚ですが、修正したBIAS設定表を添付しており、
  元々の設定の値とは違っています。
以上が、DELICA2001の前期型と2)の後期型の違いです:
どうして、こういうことをしたのか?」という理由ですが、このような特注VRを発注するには、最低でも100個、あるいは1000個を発注しなければなりません。1個10000円として100万円、あるいは1000個なら、1000万円の投資が必要となります。

さて、今回、依頼されました、真空管試験器DELICA2001は、後期型でした、しかも、BIAS設定の修正版は添付されていなく、当方でも、1枚COPYを保管していましたが、どこかへ行くへ不明になっており、そのため、完璧な対応は、無理でしたが、たとえば、
6L6や同等管では、BIAS設定が14、しかし、市販の3Kオームでは、6.5くらいが適正でした。
また、他の球でも記載値の半分より1目盛り小さいところで適正でした。

20161231
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国洋電機・研究室用真空管試験器 VG-4G

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今回・修理を依頼されましたのは国洋電機製の真空管試験器 VG-4Gという大型の研究室用の測定器です。
米軍のTV-7やTV-2などの試験器との違いは:

1)フィラメント電圧 0.657--117V
2)プレート電圧 500Vまで可変
3)グリッド電圧   -100V-10Vまで可変
4)スクリーン電圧  500Vまで可変
5)スクリーン電流  150mA 15mA 1.5mA
6)バイアス抵抗値 50.56.60.68.100.110.150.160.180.200.220.230.250.390.680.オーム
7)VR管抵抗値   0. 2K 10.k
8)DRIVE       0-50

全て、可変ですので、どのような真空管でも測定可能です。
しかし、実用というよりも研究室用の機械であり、重さが35kGもあり、大人一人では容易に動かせないほど重く
超大型の機械です。

以前、国洋のVG-4というほぼ同名の真空管試験器の修理を依頼されたことが、ありますが、回路的にはほぼ同じような
回路ですが、この試験器の大きさと比べると1/3くらいの大きさで重さもこのように重いものではありませんでした。

この試験器が重いのは、ケースが鉄製である点、各部の部品が耐久力と、耐圧を考えて大型の重いものを使用しておるからのようです。

今回依頼されましたのは:
1)フィラメント回路に、可変抵抗器が付加されている。
2)AC入力が75vに改造されている。
3)B電源回路に、改造がなされているが、元の回路に戻してほしい。

1)
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2)
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3)
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こういったご依頼でした。

特別、難しい作業ではありませんが、真空管試験器を修理したことがない方には、骨の折れる作業であるのかも知れません。

*一応、作業に取り掛かる前に、真空管試験器として、機能しているかどうかのチェックをいたしましたところ、AC電圧を100vでは
フィラメント電圧はすべて振り切れてしまうため、スライダックで75vに下げて、フィラメント電圧を、正しい値に調整して、検査球
6L6の設定で、B+250v スクリーン250v グリッド14vで測定しますと Gm5500という値が表示されました。
HICKOK539Cの基準管ですので、PLATE150V SCREEN130V GRID14Vとは,印加電圧は違いますが、この球は基準値5375の球ですので、ほぼ同じ値ですので、たいして誤差がないようです。
昭和37年3月(1962/3)との製造年月ですので、およそ54年前の機械ですが、b+の整流回路のチョークトランスが壊れたのか
3+1Kohm(=4kohm)に置き換えていましたが、それ以外は悪い箇所はなく、正常に動いておりました。

作業は、
1)の追加された30オームの抵抗器を取り外し、
2)のトランスの配線を外し
3)の方は、使用されていない抵抗を外す」予定でしたが、1-3k オームのセメント抵抗器が接着剤で固定されていて取り外せないために、1)-2)だけの作業となりました。

1)-2)の作業の後は、AC入力100vで正常に動作するようになりました。

12.202016



 

鶏が先か、卵が先か=TV-7D/Uの電圧調整について

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先日、東京のお客様から依頼されたTV-7D/Uの修理記録です。

2004年から、米軍の真空管試験器の修理を営業し始めてから、すでに12年が過ぎ、400台以上の試験器を修理・調整してきたのであるが、この試験器の修理依頼者は、整流管が不良のため、各部の電圧が低く、測定値も低いと判断されたようであった。そのために、交換用の整流管83と5Y3も同梱包で送付されてきました。

当方で、測定しますと:
HICKOK方式に HS53460 RANGE B FIL.6.3 BIAS 0 SHUNT 0  OCTAL SOCKETにおける電圧は;
BIAS=42.60V PLATE=147.6V SCREEN=127.0V で基準値よりも低い値でした。
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ところで、このような場合に:
当方で、よく試みるのは、O-ADJの点検です。
鶏が先か、卵が先かになりますが、O-ADJという物は、絶対的なものではございません。
すこし、0より高いところへ合わせて、TS-352で測定してみると、各部は、PLATE=150.4V SCREEN=129.3V BIAS=45.7 となり、BIAS以外は正常値と変化しました。

このため;この試験器は整流管の不良ではなく、調整不良と判断いたしました:
1)BIAS電圧は R-130 8Kオームの抵抗で調整
2)O-ADJの調整はD/UではR-124とつながっているR-134 40KオームVRで行います。これの調整も非常に面倒ですが、
やり方は、フィラメント端子に、にテスターACレンジで接続した状態で監視して行います。D.NELSON氏の方法は、
AC 10にFILAMENT 電圧を設定 10.02-10.15Vくらいが適切とされますが、あくまでも、これは、それぞれの試験器でことなるものです。
3)この試験器では、R-134での調整ができませんでした。そのために、R-124の値を調べてみると、実測値は245Kではなく175Kと
経年変化しておりました。
4)そのために、R-124と直列に30Kオームの抵抗を加えてやっと調整が可能になりました。
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5)BIAS電圧の方は、R-130のSlide端子を調節し、40Vに調整しました。
6)またBIAS調節と同時にスクリーン低圧の電圧も60VDCにきっちりと調整しました。
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以上の調整の結果:
HS53460の設定において、
Plate=150.4V
Screen=130.8V
Bias=39.85V
となりましたので、電圧調整は終了しました。

Daniel Neson 基準球にて、最終調整し、この長年使用されていたかったらしいTV-7D/Uは、B-F各レンジにおいて全て正確な値を示すようになりました。
なお、Aレンジは、調整箇所がなく、電源電圧とトランスの特性によってのみの「あなたまかせ」ですので、機械によっては、10-15%くらいの茣蓙があるようです。
ちなみに、この試験器においては、基準管との誤差は1目盛りでした。

追記=
1)普通は、きれいで、使用頻度の少ないものが「良い機械」と判断されがちですが
2)真空管試験機の場合には、かえって、ある程度使用されていたものの方が調子が良いようです。
電気的には、あまり使用されなかったものは、冬眠から起こしてうごかすに、あちらの部品が壊れていたりしています。
3)以前、台湾にいた米軍のTV-7/Uで、雨ざらしにされていたものを、香港のオーデイオ店主よりゆずられましたが、要所要所を点検し、さびていた部品を取り換えたりしたところ、見事復活して動くようになりました。やはり、使用されている部品が「立派な、高品質のもの」であるために、接点なども堅牢であるためでしょう。
4)ただ、最近EBAYなどで、出品されているものの中には、故障品した試験器を修理しようとしたけれども、どうしても、直せずに放棄したようなものが、多くなりましたので、注意が必要です。
5)正規のメーターが壊れていたために、「偽物」のメーターがつけられていたり、BIASのVRが焼損していたために市販の3KオームのVRがつけられていたりすることもあります。
6)TV-7やTV-2のQUALITY METERは、特注品の特殊メーターですので、特注品のメーターと交換しないとダメです。
7)BIAS の3Kオーム可変抵抗器も特注品です。
8)特にTV-7のR-130 8.7Kオーム スライド・タップの10W方は、入手が非常に難しい特殊部品ですので、入手できるときに入手してストックしておくことが大切です。

1206/2016
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