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くせ者はR-103だった

DSC03376ss.jpg
TV-7D/Uの修理を依頼されました。
最初、送付されてきたTV-7の各部を測定してみたら、BIAS、PLATE,SCREEN電圧は、許容範囲以内であるしシャント調整だけで住むかなーと楽観していましたが、さて調整をしようとしてみると、一瞬GM測定ができかかりましたが、すぐに測定が出来なくなりました。
しかたがないので、やりなおして、電圧をはかってみると;
1)BIAS OK
2)SCREEN OK
3)PLATE 電圧が出ていません。
こうなると、トランス、ロタリーSW、整流管、あるいはPUSH BUTTON SW、配線などのうち、いずれかの不良が原因ですが、
一番のチェック点は、負荷抵抗R-103です。(REF.)GRID負荷抵抗=R-101 SCREEN 負荷抵抗=R-102
トランスのアース点19番端子とR-103との間を測定して見ると電圧はZEROでした。
予測通りでしたが、さらに詳しく見ると、R-103は 上の写真のように 真ん中で焼けきれていました。
この抵抗は1W 47オームというものですので、電極間ショートしている真空管を2-3本検査したりすると、簡単に焼損してしまいますので注意が必要です。

20170119

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DELICA 2001 および DELICA1001のBIAS SETTING DATA

DSC03325.jpg

DELICA 三田無線研究所がすでに廃業されて、無線や測定器の修理・保守は、自分で行わねばならなくなりました。
MANUAL類は、一般・個人の方が、販売しておられるそうですが、ここで出すのは、すでに「紛失」していて、DELICAのデーターに保存されていない、一般の愛用者からいただいた資料です。なお、当方でもDELICA1001とDELICA2001のMANUALを販売しておりますので必要な方は、ご連絡ください(Email: pphhiil@yahoo.co.jp
delica2001biasrevisedsetting002.jpg



*これは、どういうものかと申しますと;
従来は特注の3Kオームの特殊テーパー(=バイアスの均等な目盛りに合致するように巻いた)の可変抵抗器の使用をあきらめて、市販の3Kオーム可変抵抗器を使用するようになったため、BIASの設定値を変えなければならなくなった」という事情でしょう。

*というのは、特注の可変抵抗器を注文するには、例えば、米軍のTV-7やHICKOK6000Aなどの可変抵抗器を注文するには、
オハイオ州クリーブランドにあった、MAROLLYという会社は、カナダのDURACAPに吸収合併となり、DURACAP-MAROLLY社となっていますが、往時の設計図にしたがって、特注を受けてくれますが、最低受注単位は100個です。、1個が約1万円、つまり100
万円の投資が必要です。
そういう理由で、DELICAさんは、真空管試験器の特注部品をあきらめたのでしょう。
市販の可変抵抗器で間に合わせたので、このようなバイアス設定表が必要となったわけです。
*DELICA2001だけでなくDELICA1001(HICKOK I-177の日本版といった感じの機械)にも適用されるようです。
(I-177の日本版/日本の自衛隊使用のデーターは当方のWEB ホーム・ページに掲載しています)

以上です。






TV-7D/Uの修理

DSC03341.jpg
2017 初仕事は、京都のお客様からお預かりしたTV-7D/Uでした。

*とりあえず、点検の設定で調べてみると:
0-ADJはできる。
BIAS 37V PLATE 147Vとほぼ正常、ところがSCREENは、何度測定しても90Vです。
もしも、R-102が切れているなら、電圧は来ないはずです。
電圧は来ているけれど、「通常の半分」ということは、一番考えられるのは整流管5Y3の不良、または、
電源トランスの不良です。
調べてみても、5Y3は58/40で良品、整流管をすべて抜いて、トランスの電圧を調べても正常。
R-130 8.5Kのスライド抵抗器のスクリーン・タップとトランス19番端子間も電圧は正常に130V出ています。

つまり、大雑把に見て、不良部品はないのに、スクリーン電圧はソケットまで来ていない。
しかし、さらに調べてみると、6L6の設定では、スクリーンに電圧は来ないが、Bレンジの6AU6ではスクリーン電圧は来ているし、6SK7でも、ちゃんとスクリーン電圧はソケットまで来ている。
ここまでは、誰でも、点検できることですが、2000年から、「看板」を上げて、真空管修理屋を始めて16年、なおせなければ、恥ですから、最後の切り札、配線図とTESTERのオーム計の出動です。

真空管試験器の電源は入れないで、
ソケットからR-102 47オームの抵抗まで導通を調べると、導通はありません。
しかし、電源からR-102までの導通はあります。
こうなると問題は、ソケットからロタリーSWあたりと検討をつけて、調べて行きました。スクリーンンは、線の色は黄色ですので、順番にいじくってゆくと、何と一本の線が半田付のところで、切れているではありませんかーー
グリッドSW4段目6番の端子とプレートSW4段目の4番端子をつないでいる黄色い線でした。
TV7DU001_2017010502452599b.jpg
原因は、これでした。一本の選が切れていたーこれだけです。なんでもないー原因ですが、ここまで来るのに、まる半日の時間がかかりました=もちろん、素人から、ここまで来るのに10年以上の経験も経てきました。

おそらく、機体をケースから出し入れするときに切れたのでしょう--
運の悪いことに、外から見てもまったくわかりません。引っ張ってみてやっとわかります。
大変根気のいる仕事ですが、このようにして系統的に、順序だって調べてゆけば、分かりにくい修理も必ずできます。
これで、やっとすべての真空管を測定できるようになりました。






DELICA 2001

DSC03325.jpg
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<DSC03319.jpg
今回、依頼を受けましたのは、東京の三田無線研究所・DELICA2001真空管試験器です。
*依頼されました問題点は:
Technical Manual通りに設定したが、Gm測定が出来ない」という問題です。
これまで、Delica2001は、4-5台 修理・較正は行ったことがありますので、お客様よりの試験器が送られてきましたので、点検しましたところ;
各部の電圧も正しく出ており、どこといって、「故障」は有りませんでした。
ただ、ひとつだけ、気になる箇所がありました;
つまり、DELICA2001には、2つの種別があります。
1)前期型・DELICA2001=整流管5Z3と5Y3 BIAS VRは特注の物を使用しているもの。
2)後期型・DELICA2001=整流管は使用せず、シリコン・ダイオードS-05ax2を使用していおるもの。
  しかも、特注VRのストックをきらしてしまって、代用品として、市販の3Kオームの測定器用VRを使用しているもの。

1)は。最初の設計の物で何ら問題は、有りませんが、2)については、いくつかの問題があります。
a)ヒーター電流を消費しませんので、各部の電圧は、高めになります。
b)特注のVRを使用するとBIAS メモリのままで、設定出来ますが、市販のVRを使用しますと、目盛りに対するTAPER(=テイパー=
  目盛りに対する抵抗値の変化率)が違ってきます。
  特注の可変抵抗器では、有る部分は、粗に、又ある8部分は密にと、特殊な巻き方をして、100度の目盛りに均等な変化をする  ように作られているのです。
c) DELICAは、もちろんこういうことは、100も承知の上で、製造していて、紙1枚ですが、修正したBIAS設定表を添付しており、
  元々の設定の値とは違っています。
以上が、DELICA2001の前期型と2)の後期型の違いです:
どうして、こういうことをしたのか?」という理由ですが、このような特注VRを発注するには、最低でも100個、あるいは1000個を発注しなければなりません。1個10000円として100万円、あるいは1000個なら、1000万円の投資が必要となります。

さて、今回、依頼されました、真空管試験器DELICA2001は、後期型でした、しかも、BIAS設定の修正版は添付されていなく、当方でも、1枚COPYを保管していましたが、どこかへ行くへ不明になっており、そのため、完璧な対応は、無理でしたが、たとえば、
6L6や同等管では、BIAS設定が14、しかし、市販の3Kオームでは、6.5くらいが適正でした。
また、他の球でも記載値の半分より1目盛り小さいところで適正でした。

20161231

国洋電機・研究室用真空管試験器 VG-4G

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今回・修理を依頼されましたのは国洋電機製の真空管試験器 VG-4Gという大型の研究室用の測定器です。
米軍のTV-7やTV-2などの試験器との違いは:

1)フィラメント電圧 0.657--117V
2)プレート電圧 500Vまで可変
3)グリッド電圧   -100V-10Vまで可変
4)スクリーン電圧  500Vまで可変
5)スクリーン電流  150mA 15mA 1.5mA
6)バイアス抵抗値 50.56.60.68.100.110.150.160.180.200.220.230.250.390.680.オーム
7)VR管抵抗値   0. 2K 10.k
8)DRIVE       0-50

全て、可変ですので、どのような真空管でも測定可能です。
しかし、実用というよりも研究室用の機械であり、重さが35kGもあり、大人一人では容易に動かせないほど重く
超大型の機械です。

以前、国洋のVG-4というほぼ同名の真空管試験器の修理を依頼されたことが、ありますが、回路的にはほぼ同じような
回路ですが、この試験器の大きさと比べると1/3くらいの大きさで重さもこのように重いものではありませんでした。

この試験器が重いのは、ケースが鉄製である点、各部の部品が耐久力と、耐圧を考えて大型の重いものを使用しておるからのようです。

今回依頼されましたのは:
1)フィラメント回路に、可変抵抗器が付加されている。
2)AC入力が75vに改造されている。
3)B電源回路に、改造がなされているが、元の回路に戻してほしい。

1)
DSC03306_20161228202105c3c.jpg
2)
DSC03308.jpg
3)
DSC03307.jpg
DSC03313.jpg

こういったご依頼でした。

特別、難しい作業ではありませんが、真空管試験器を修理したことがない方には、骨の折れる作業であるのかも知れません。

*一応、作業に取り掛かる前に、真空管試験器として、機能しているかどうかのチェックをいたしましたところ、AC電圧を100vでは
フィラメント電圧はすべて振り切れてしまうため、スライダックで75vに下げて、フィラメント電圧を、正しい値に調整して、検査球
6L6の設定で、B+250v スクリーン250v グリッド14vで測定しますと Gm5500という値が表示されました。
HICKOK539Cの基準管ですので、PLATE150V SCREEN130V GRID14Vとは,印加電圧は違いますが、この球は基準値5375の球ですので、ほぼ同じ値ですので、たいして誤差がないようです。
昭和37年3月(1962/3)との製造年月ですので、およそ54年前の機械ですが、b+の整流回路のチョークトランスが壊れたのか
3+1Kohm(=4kohm)に置き換えていましたが、それ以外は悪い箇所はなく、正常に動いておりました。

作業は、
1)の追加された30オームの抵抗器を取り外し、
2)のトランスの配線を外し
3)の方は、使用されていない抵抗を外す」予定でしたが、1-3k オームのセメント抵抗器が接着剤で固定されていて取り外せないために、1)-2)だけの作業となりました。

1)-2)の作業の後は、AC入力100vで正常に動作するようになりました。

12.202016



 
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